
陰部静脈瘤について
Vulva
妊娠中に起きやすい
陰部静脈瘤の原因

妊娠すると、陰部の静脈瘤に悩まされる方が増えます。その理由は、3つの変化が同時に起こるからです。まず、赤ちゃんへの栄養供給のため骨盤周辺の血液量が激増します。次に、エストロゲンという女性ホルモンが血管を柔らかく広げてしまいます。そして決定的なのが、成長する子宮による静脈への圧迫です。
これらが重なると、血液の逆流を防ぐ弁が耐えきれなくなり、静脈瘤ができてしまうのです。
陰部静脈瘤の治療
対症療法としては、弾性ストッキングが有効です。
ただし、症状が軽減するだけですので、静脈瘤が治るわけではありません。
根本的治療として、まず硬化療法が挙げられます。レーザーやグルーといったカテーテル治療は対象となりません。硬化療法は、硬化剤を直接患部に注射するという非常に簡便な治療法です。また、陰部静脈瘤に対する治療効果は非常に高いものです。
Point
産後も自然には治らない?

出産後は体内環境の変化により、陰部静脈瘤が自然に軽快することもありますが、完全に消失するケースは限られています。そのため弾性ストッキングの着用により、症状の進行を抑制・改善する効果が期待できます。
ただ根本的な治療のためには、出産後に改めて詳しい検査を行い、個々の状態に応じた治療計画を立てることが必要です。
マッサージや運動など
自分でできるセルフケア

まず大切なのは「動く」こと。座りっぱなし、立ちっぱなしは血流の大敵です。30分に一度は体勢を変え、無理のない散歩を日課にしましょう。歩くときのふくらはぎの動きが、血液を押し上げるポンプになります。
生活面では、塩分控えめの食事でむくみを防ぎ、水分補給はこまめに。お風呂上がりの優しいマッサージも効果的です。寝るときは足元にクッションを置いて、少し高くすると楽になります。
意外に重要なのが便秘対策です。いきむと腹圧が上がり、静脈瘤を悪化させます。野菜や果物で食物繊維をしっかり摂り、お通じを整えることも立派なケアの一つなのです。

