
循環器内科
Cardiology
診療時間
▲ ・・・ 9:00~12:00となります
※最終受付時間は17:30となります。
循環器内科は 梅田血管外科クリニック内科部として別の電話番号になります
※内科は予約診察ではございませんので、直接ご来院くださいませ。
※インターネット予約は、血管外科の静脈瘤のみとなります。
※循環器内科はインターネット予約は行っておりませんのでご了承くださいませ
循環器内科で行う主な検査
心電図検査・超音波検査

心電図検査を行いますので、胸・両手首・両足首の肌を出しやすい服装でおいでください。(ストッキングではなくソックスを、また前開きのシャツやブラウスですと検査をスムーズに受けられます)
超音波(エコー)検査

フルデジタル超音波診断装置を用いて超音波検査師や日本循環器学会専門医が検査を行っています。
心臓エコーの他、頚部血管・甲状腺・乳房・心臓・腹部を詳細に調べることができます。
超音波検査は人間の耳には聞こえない音である超音波を身体の中に送って、反射してきたものを画像にするものです。
レントゲンと違い、放射線を使用しないため被ばくの心配もなく、何度でも安全に検査を行うことが可能です。また、痛みなどもありません。
ホルター心電図検査

当クリニックでは、最小・軽量のホルター心電図を導入しており、これは患者さまが装着して24時間、普通に生活していただくことで、より正確な検査が行えるものです。
院内で受ける通常の安静時心電図検査や運動負荷心電図検査は短時間のデータを見るものですから、ホルター心電図で24時間の検査結果を得ることは正しい診断にとても役立ち、不整脈や心筋虚血などの心疾患が疑われる際には必須の検査となっています。
なお、ホルター心電図は胸部のみの装着で入浴も可能になっています。
循環器の主な疾患
高血圧
血圧が正常範囲を超えて高く維持されている状態で、日本では40~74歳の男性が約6割、女性は約4割が高血圧で、患者数は約4,300万人にものぼるとされています。高血圧が続くと血管に高い圧力がかかり続け、動脈硬化を起こして狭心症や心筋梗塞といった循環器疾患を起こすリスクが高まります。
動脈硬化は脳出血や脳梗塞の原因にもなりますが、かなり進行しないと自覚症状に乏しいことが特徴になっています。健診などで高血圧が指摘されたら早めに循環器内科を受診してください。
高血圧の治療
食事や運動による生活習慣改善の指導、そしてそれだけでは改善が見込めない場合には薬物療法を行います。高血圧の治療では、毎日、決まった時間に血圧を測定して記録し、血圧の高さや変動を継続してみていくことも重要です。
食事療法
減塩(目標は1日6g未満)
適正な体重(BMI25未満)を保つための食事
運動療法
継続的に行う適度な運動(30分の散歩など軽い有酸素運動)
その他
禁煙・節酒、睡眠・休養、ストレスの解消
脂質異常症
高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症、高トリグリセライド(TG)血症に分けられ、「コレステロール」「中性脂肪(トリグリセライドなど)」の濃度異常が続く状態です。血液中の脂質が増えて血管の内側に溜まっていって動脈硬化を進行させ、心筋梗塞など循環器疾患・脳梗塞の原因となります。自覚症状がないので、健診などで指摘されたら早めに循環器内科を受診してください。
脂質異常症の治療
食事や運動による生活習慣改善の指導、そしてそれだけでは改善が見込めない場合には薬物療法を行います。
食事療法
適正な体重(BMI25未満)を保つための食事
高LDLコレステロール血症
動物性脂肪やコレステロールの多い食品を控えて食物繊維が多い食事を心がけます。
高トリグリセライド血症
糖質やアルコールを控えることを中心に行っていきます。
運動療法
継続的に行う適度な運動(30分の散歩など軽い有酸素運動)
その他
禁煙・節酒、睡眠・休養、ストレスの解消
不整脈
心臓に不規則な動きが起こる疾患で、心臓の拍動をつかさどる電気信号が乱れて起こります。だれにでも起こる可能性がある不整脈ですが、一時的であまり心配のいらないものと心疾患につながるものがあり、注意が必要です。不整脈の原因には、加齢や体質、ストレス・睡眠不足・疲労、冠動脈疾患・心臓弁障害・心不全・先天性心疾患などの心疾患、甲状腺異常や肺疾患などがあります。
心臓は1日に10万回もの拍動を行っており、運動などによって拍動の速さや強さが変わってきます。そのため、不整脈を正しく診断するためには循環器専門医の診断が必要です。
狭心症
動き続ける心臓に酸素と栄養を補給しているのが冠動脈です。狭心症はこの冠動脈に血流不足が起こり、それによって心臓を動かす心筋が酸素不足になることで発症します。主な原因には動脈硬化があり、それによって冠動脈の血管が細くなって血流が一時的に滞って狭心症が起こります。
進行すると冠動脈は狭くなり続けて閉塞を起こし、心筋梗塞へとつながりますので、早めに循環器内科を受診してください。
狭心症の治療
ほとんどは動脈硬化によって起こっているため、動脈硬化を進行させない治療を中心に行っていきます。食事療法や運動療法は必須ですし、その上で薬物療法などが必要になります。
心筋梗塞
冠動脈の閉塞により心臓への血流が途絶え、心筋に酸素と栄養の供給がなくなって壊死を起こした状態です。
胸の激しい痛み・呼吸困難・冷や汗・嘔吐などが起こりますが、胸が重く感じるといった程度の場合があり注意が必要です。高齢者や糖尿病がある場合には、感覚が鈍くなっていて気付かないケースがあります。
心筋梗塞の治療
閉塞した冠動脈をできるだけ早く開通させることが重要です。これにより、その後の経過が大きく左右されます。治療では、閉塞した冠動脈の血栓を溶かす血栓溶解療法、詰まった血管を風船で拡張する冠動脈形成術、ステントの移植、血栓(血の塊)の吸引などから適したものを行います。
心不全
心筋の収縮と弛緩が機能低下を起こし、血液が体の組織に十分行き渡らなくなっている状態です。急性心不全は、安定した状態から急激に悪化します。また、慢性心不全では状態が安定しています。ゆっくり徐々に症状が現れることが多いのですが、突然起こることもあります。初期症状に、軽い運動や階段の上りで起こる息切れといったものがありますので、こうしたことに気付いたら循環器内科を受診しましょう。
心不全は、心臓の機能を急に悪化させるきっかけによって起こることがよくあります。気管支炎や肺炎などの呼吸器感染症・過労・狭心症や不整脈・塩分や水分の摂取過多などは心不全を起こすきっかけとなりますので、ご注意ください。
心不全の治療
急性心不全では、安静を保ち、酸素吸入、一時的に心臓の働きを高める薬などを使用します。入院による治療が必要です。
慢性心不全では、薬物治療に加え、心臓リハビリテーションとしての運動療法を行って生命予後と生活の質(QOL)の改善につなげます。
閉塞性動脈硬化症
手足に起こる動脈硬化による狭窄や閉塞で末梢部分に循環障害が起こり、その先に酸素や栄養を十分送り届けることができなくなっています。
足に起こることが多く、症状としては冷えやしびれ、痛みがあります。進行すると潰瘍や壊死などが現れます。血栓が形成されて急速に悪化するケースもあり、早めの受診が重要です。
閉塞性動脈硬化症の治療
状態に応じて、運動療法や抗血小板薬などを使った薬物療法を行います。場合によっては血管内治療や外科手術を検討する必要も生じます。
治療では歩くことが重要です。血行改善と血流がバイパスする側副血行路の発達も期待できるからです。加齢の他、生活習慣病や喫煙なども危険因子ですから、生活習慣の改善や禁煙、そして全身の定期的な管理も行っていきます。


