下肢静脈瘤の基礎知識

足の皮膚が赤く腫れて痛い!原因は下肢静脈瘤による血栓性静脈炎かも

2018.08.09
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医療法人見宜堂 梅田血管外科クリニック -大阪市北区 梅田駅 徒歩6分- 医師 古林 圭一

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日本脈管学会脈管専門医
日本循環器学会専門医
日本外科学会専門医
腹部大動脈瘤ステントグラフト指導医
胸部大動脈瘤ステントグラフト実施医
血管内レーザー焼灼術実施医・指導医

足の皮膚が赤く腫れていて、痛みもある、と感じることはありませんか? その原因は下肢静脈瘤による血栓性静脈炎かもしれません。「下肢静脈瘤」「血管性静脈炎」どちらも聞きなれない言葉だと思います。ここでは血栓性静脈炎についてその原因や、検査・治療方法などを解説していきますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

血栓ができやすくなる原因

そもそも血栓とは、血管内にできた血液の塊のことです。血栓は以下のような状況にある方にできるリスクが高いものです。

血管に障害がある

血液がダメージを受けている時は血栓ができやすい状況にあります。そのダメージは、肥満、たばこ、高血圧、脂質異常症、糖尿病などを原因として起こります。

血液が凝固しやすい状態になっている

先天的な体質や、悪性の腫瘍がある場合、ホルモン剤やピルを使用しているときの影響などで血液が凝固しやすくなることがあります。

血流が停滞している

病気などで寝たきりの状態が続いている時、下肢静脈瘤にかかっている時、飛行機やバスに長時間乗り続けている時(エコノミークラス症候群)には足の静脈の流れが停滞しがちです。

 

※下肢静脈瘤とは?
下肢静脈瘤は足の静脈に発生するもので、外観上は血管がボコボコと浮かび上がっていたり、毛細血管が網目状やクモの巣状にやたら目立って見えたりすることなどが特徴です。体感症状としては、足のだるさ、むくみ、かゆみ、痛みなどがあり、湿疹が出たりもしますし、進行すると潰瘍になることもあります。 これは仕事などで立ちっぱなしの状態が続く方、妊娠や出産、肥満などで静脈内の逆流を防止する弁に異常をきたすことから起こります。遺伝的要因が強い病気でもあります。適切な治療を受ければ悪化を防ぐことができますので、当てはまるかもしれないと思う方は、ぜひ「血管外科」へご相談ください。

血栓性静脈炎の症状と検査

血栓によって炎症が起きた静脈の周辺は、赤みを帯びて腫れ、痛みも伴います。手で触ると固いコリコリした状態であることがわかりますが、それは血栓によるものです。

検査について

血栓ができているかどうかを調べるには超音波検査が有効です。正常な状態であれば、静脈は柔らかさを持った血管なので、超音波検査をしながら専用の器具を押し当てると平たくなる(離すと元に戻る)ことが確認できますが、血栓が出来ている場合は器具で押しても抵抗があって平らにはなりません。また、血液検査によって確認することも可能です。血中にDダイマーと呼ばれる物質が標準値を超えて存在する場合は、血栓症であると診断できます。

 

治療法

血栓性静脈炎の治療は、炎症を静めることを中心として行い、場合によっては血液が固まりにくくする治療も行います。 炎症を抑えるには、内服薬を投与する方法と、その効果を持つ薬をガーゼにしみこませ、患部に当てる方法があります。 血液を固まりにくくする薬を投与するのは、超音波検査で確認して血栓が深い部分の静脈にもできている場合です。これは抗凝固療法と呼ばれています。

再発予防

再発を防止するには、できるだけ足の静脈の流れを滞留させないようにする必要があります。具体的には弾性ストッキングを着用していただくことが多いでしょう。弾性ストッキングとは、血行を促進するために作られたもので、足先に比較的強い圧力をかけ、ひざ、太ももと身体に近い部位になるほど圧力が弱くかかるようにできています。血液は圧力が高い方から低い方に流れますから、足の先端部分に滞留しにくくなるのです。

また、治療によって炎症が落ち着いてきたことを確認した時点で、表在静脈が逆流していれば(逆流しているということは、本来足から心臓側に向かって流れている静脈が、足側に下がる現象が起こっているということです)血管内焼灼術という治療を行います。 血管内焼灼術とは、患部の静脈に非常に細いカテーテルやレーザーファイバーを挿入して、逆流が起こっている静脈の壁を熱で焼くことによって、閉塞させる治療方法です。血管を閉塞させても良いのか?と思われる方もおられると思いますが、閉塞された静脈は数か月かかって周囲の組織に吸収されて消滅するので、何の問題もありません。 以前はストリッピング手術という方法がしばしば用いられていましたが、血管内焼灼術の方が身体的負担は圧倒的に少ない上に、同様の効果を得られることから、現在はこちらの方が主流となりつつあります。 治療は短時間で終わり、入院の必要もなく、日常生活にもほとんど影響はありません。

まとめ

血栓性静脈炎の原因や検査・治療方法についてご理解いただけたことと思います。下肢静脈瘤や血栓性静脈炎にかかっているかな、と思ったら早い段階で医療機関を訪問されることをお勧めします。その場合、「血管外科」という科目を上げている病院が最も有効です。 血管外科は、その名の通り血管の不具合を治療することに特化していますから、下肢静脈瘤や血栓性静脈炎に対して適切な治療を受けることができます。

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