• 足の病気 > 
  • 足がかゆい・血管が浮き出る下肢静脈瘤の【・・・
足の病気

足がかゆい・血管が浮き出る下肢静脈瘤の【うっ滞性皮膚炎】原因と治療法について

2018.09.11
当メディアの監修医院

医療法人見宜堂 梅田血管外科クリニック -大阪市北区 梅田駅 徒歩6分- 医師 古林 圭一

医師 古林 圭一

ご予約・お問い合わせはこちら Tel.06-6232-8601

診療時間 9:00-13:00  14:00-17:00

24時間WEB予約はこちら

梅田血管外科クリニック

【経歴】
日本脈管学会脈管専門医
日本循環器学会専門医
日本外科学会専門医
腹部大動脈瘤ステントグラフト指導医
胸部大動脈瘤ステントグラフト実施医
血管内レーザー焼灼術実施医・指導医

かゆみを感じるケースでは、皮膚の乾燥だったり湿疹、発疹だったり、皮膚の表面に原因があると考えがちですが、同時に血管が浮いて見えるようだったら、それは足の内側、血管の異常からくる下肢静脈瘤のかゆみかもしれません。今回は、専門医の監修の元、下肢静脈瘤に伴う「うっ滞性皮膚炎」の原因と治療法について解説します。

足のかゆみのメカニズム

かゆみを起こすメカニズムは実はよくわかっていません。ただ、皮膚の肥満細胞から分泌されるヒスタミンがかゆみを引き起こす役割を果たすことはわかっています。ヒスタミンが知覚神経を刺激して脳にかゆみを伝え、その刺激が神経の末端に伝わると神経ペプチドという物質が放出されるのですが、これが肥満細胞を刺激してさらにヒスタミンの分泌を促すようなのです。 かゆいから掻くと、その刺激が知覚神経から神経ペプチドを放出させ、ヒスタミンが分泌され……という具合にかゆみが広がってしまう「かゆみの悪循環」が起こると考えられています。 かゆみの原因のひとつに皮膚の乾燥が考えられています。乾燥によって皮膚表面の水分と油分が失われ、外からの刺激に対してバリアのない、無防備になった状態です。ちょっとした刺激にも敏感になってかゆみを感じてしまいます。 皮膚が乾燥してかゆみを感じる原因に身体の内部の異常が関連していることがあります。そのひとつが血流のうっ滞です。うっ滞とは、静脈内などに血流が滞ってしまう状態です。

足の血液が停滞した状態


夕方になると足がむくんで靴がきつく感じたり、立ち仕事後に足がパンパンにふくれたりすることは多くの方が経験していると思います。この原因に血液のうっ滞がかかわっていることがあります。 足は重力の関係で体内の水分が溜まりやすくなっています。加えて血液還流でも、重力に逆らって血液を心臓に押し上げなくてはならないため、足には特別なしくみが備わっています。ひとつはふくらはぎの筋肉のポンプ作用で、歩いたり足を動かしたりする度にふくらはぎの筋肉がポンプのように静脈の血流を押し上げます。ふくらはぎが第二の心臓と呼ばれる所以です。
もう一つが発達した静脈弁です。これがふくらはぎの筋ポンプ作用を助けています。 この2つの機能が低下したり作用しなくなったりすると、血液が静脈内でうっ滞します。
うっ滞が続くと静脈内圧が上昇して赤血球が血管から漏れ出してきます。そのため皮膚に赤や茶色の斑点や、あざのような紫斑が現れ、やがて茶褐色や黒色の色素沈着を起こすようになります。この色は赤血球に含まれる鉄の色です。このような症状はうっ滞性皮膚炎の特徴です。

うっ滞性皮膚炎とは

血液がうっ滞することでおこる皮膚炎です。足の下方3分の1あたりにできる慢性の皮膚炎です。足にむくみがあって、軟膏などを塗っても改善しない皮膚炎がある場合には、うっ滞性皮膚炎を疑ってみる必要があります。

うっ滞性皮膚炎の原因

うっ滞性皮膚炎を引き起こす原因は下肢静脈瘤などによる血行不良です。下肢静脈瘤は長時間の立ち仕事、妊娠・出産、遺伝的体質、加齢、肥満などが誘因となって発症します。うっ滞が起こると、皮膚への酸素や栄養の供給が不足して抵抗力が落ちるため、炎症が起きやすくなります。

症状

むくみを長年繰り返していると、うっ滞性皮膚炎を発症しやすくなります。血管から赤血球が漏れ出るために、赤血球に含まれる鉄分のために茶褐色や黒っぽい色素沈着を引き起こします。これを放置していると、皮膚が硬くなり、また潰瘍を起こして皮膚が損傷することがあります。

検査と診断

静脈瘤が現れて皮膚炎が起こっているケースでは下肢静脈瘤に伴ううっ滞性皮膚炎の可能性が高くなります。むくみが続くようなケースでは腎臓や心臓の病気の可能性もあります。血管や血流の状態を詳しく調べる超音波検査機器などで、痛みもなく検査することができます。検査は健康保険が適用されます。

うっ滞性皮膚炎の治療法


足の血行を改善することがうっ滞性皮膚炎治療の基本です。対処療法的に軟膏などで皮膚炎の治療を行っても原因が改善されないために根治には至りません。 血行が悪い状態、あるいは軽度の下肢静脈瘤である場合には弾性ストッキングや弾性包帯によって血流をサポートする圧迫療法を行います。同時に、長時間の立ち仕事を避けたり、足を動かすようにしたり、就寝時には足を高くして寝たりといった生活習慣の改善指導を行います。こうした治療で皮膚症状は改善します。 下肢静脈瘤がうっ滞性皮膚炎の原因となっている場合には静脈瘤の治療を行います。長く行われてきたストリッピング手術で機能不全を起こしている静脈を抜去したり、レーザーや高周波を使った血管内治療で血管を焼灼して潰したりする方法が一般的です。どちらもうっ滞を止めることで、かゆみや、湿疹、炎症、潰瘍などの皮膚の症状を止めることができます。ストリッピング手術も血管内治療も、日帰り手術が可能になっています。深部静脈血栓症などで静脈弁の機能不全が起こって逆流を起こしているような場合には、深部静脈を取り去ってしまうことはできませんので、弾性ストッキングによる圧迫療法を長期にわたって行う必要があります。一度色素沈着してしまうと、これを改善することは難しくなります。色素沈着が起きる前に治療を開始することが大事です。

当メディアの監修医院

医療法人見宜堂 梅田血管外科クリニック -大阪市北区 梅田駅 徒歩6分- 医師 古林 圭一

医師 古林 圭一

ご予約・お問い合わせはこちら Tel.06-6232-8601

診療時間 9:00-13:00  14:00-17:00

24時間WEB予約はこちら

梅田血管外科クリニック

【経歴】
日本脈管学会脈管専門医
日本循環器学会専門医
日本外科学会専門医
腹部大動脈瘤ステントグラフト指導医
胸部大動脈瘤ステントグラフト実施医
血管内レーザー焼灼術実施医・指導医