下肢静脈瘤の基礎知識

足がだるい!慢性的な症状にお悩みの方へ|原因と予防法について

2018.06.29
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医療法人見宜堂 梅田血管外科クリニック -大阪市北区 梅田駅 徒歩6分- 医師 古林 圭一

医師 古林 圭一

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梅田血管外科クリニック

【経歴】
日本脈管学会脈管専門医
日本循環器学会専門医
日本外科学会専門医
腹部大動脈瘤ステントグラフト指導医
胸部大動脈瘤ステントグラフト実施医
血管内レーザー焼灼術実施医・指導医

足がだるい

長時間スポーツをしたり山登りやウォーキングなどをしたりして足に大きな負担かかかると、ふくらはぎや腿あたりがだるく感じます。これは肉体的疲労によるだるさです。 一方で、とくに運動などをしていないにもかかわらず「なんだか足がだるい、重い」と感じた経験はありませんか? 長時間の立ち仕事をしている方など、慣れているつもりでも疲労が蓄積していることもあります。ふくらはぎの筋肉がこわばって硬くなっている状態です。朝よりも、夕方から夜になるほど足がだるくなり、むくんでくる慢性的な症状がある場合には、単なる疲労からくるだるさではないかもしれません。血液の循環に異常が生じて血管にコブができ、血流が滞ってしまう下肢静脈瘤かもしれません。心臓から遠い足の血流を循環させるのは心臓の力だけではできません。とくに立っているときには、重力に逆らって心臓まで血液を昇らせないといけません。ふくらはぎの筋肉がポンプとなって血液を心臓へと押し上げます。ふくらはぎが“第二の心臓”といわれる所以です。また、血流が戻って行かないように足の静脈には逆流防止の静脈弁が付いています。 疲労がたまって筋肉が硬くこわばると、血流ポンプの役割を十分に果たすことができなくなります。また、立ち仕事などが続くと、重力に逆らって心臓へ昇っていく足の血流は影響を受けやすく、そのため老廃物が足に蓄積して足にだるさを感じるようになります。

 

症状

足がだるいと感じた時に、とくにスポーツなどによる疲労など思い当たる原因がない場合、だるさの原因は下肢静脈瘤かもしれません。
現在感じている症状(下記A)のほか、生活習慣や環境(下記B)から下肢静脈瘤の疑いを絞り込むことができます。
以下の項目をチェックしてみてください。

【Aこんな症状がありますか?】

□足がだるい
□足が重い
□足の疲れが取れにくい
□仕事終わりなど足がむくんで靴がきつく感じる
□足の表面に血管が浮いて見える
□網目状・クモの巣状の血管が見える
□夜中にこむら返りが起こる
□以前より体力が落ちた
□以前のように体が動かない
□イメージ通りに体が動かない 

【Bあてはまる項目はありますか?】

□長時間立つことが多い
□立ち仕事をしている(キャビンアテンダント、看護師、美容師、教師、調理師など)
□長時間のフライトをよくする
□肥満気味である、体重が増加している
□運動不足(以前はしていた)
□親兄弟など家族にも同じ症状がある
□妊娠・出産を経験している
□高血圧がある
□糖尿病がある

A、Bそれぞれで2つ以上チェックがついた場合には、足の静脈の検査を受けてみましょう。

下肢静脈瘤は命にかかわる病気ではありませんが、足のだるさや疲れを感じ、むくんだりしびれたりする病気です。さらに夜中に突然こむら返りを起こすこともありますので、日常生活への支障は決して小さいものではありません。 また、女性に多く発症し、ふくらはぎなどにボコッと血管が浮いて見えたり、赤紫や青く血管が浮いて見えたりするなど審美的に気になることも多く、スカートがはけないと悩む方もいらっしゃいます。重症化すると皮膚が黒ずんできたり潰瘍を起こしたりします。さらに、分泌されるホルモンの関係で、妊娠や出産を機に発症する方も多くみられます。第2子以降は発症リスクがより高くなります。

 

足のだるさの原因

足がだるく感じる原因は疲労だけではありません。血行不良が起こることでもだるさを感じます。血行が悪くなると酸素や栄養分が供給されず、筋肉などの組織が十分な働きができなくなって、それがだるさとなって感じられます。 血行不良が原因で足にだるさを感じるケースで真っ先に疑われるのは下肢静脈瘤です。下肢静脈瘤は逆流防止機能を担う静脈弁がうまく働かなくなって血流が滞ったり逆流、蛇行したりしてしまう病気です。下肢静脈瘤は長時間の立ち仕事をする方に多くみられます。心臓から遠い足の静脈は、ふくらはぎの筋肉のポンプ作用と血流の逆戻りを防止する静脈弁の働きで血液を心臓に戻します。 立ち仕事中はふくらはぎのポンプがあまり働かず、一方、心臓から送り出されてくる血流は一定のため、足で血液が滞りがちになり、足の静脈内の圧力が上がって静脈が拡張してしまい、静脈弁が押し広げられて循環異常が起こります。こうした状態が続くことで静脈弁が破壊されてしまうと、血流の逆流を防止する機能が失われ、ますます足に血液がうっ滞するようになります。妊娠・出産を機に発症する方も多いようです。また、体質が遺伝するとは言い切れないものの、親御さんや兄弟姉妹などに下肢静脈瘤がある場合、発症しやすい傾向があるといわれています。

 

予防法

ふくらはぎの筋肉を動かす

下肢静脈瘤の予防で重要なのは、静脈の血流を促すふくらはぎの筋肉ポンプを十分に働かせるようにして、血流の滞りを起こさないように心がけることです。 普段の生活で気をつけることは、同じ姿勢をとり続けないということです。とくに立ち放しで仕事をせざるを得ないケースではふくらはぎポンプが働きにくくなるために足の血行が悪くなり、血管への負荷も高くなるため、下肢静脈瘤のリスクは高まります。これを回避するためには、休憩時間などに積極的に歩いたり、階段の昇り降りを励行したりするなど、ふくらはぎの筋肉を使うことです。

生活習慣の改善

長時間の立ち仕事に従事していない方でも、適度な運動を行ってふくらはぎの筋力を高め、血行をよくしておくことは下肢静脈瘤の予防としてとても重要です。また、血管に負荷がかかる肥満を防止するためにも、適度な運動は重要です。 肥満のほか、高血圧や脂質異常なども血管へ大きな負荷がかかります。これらの病気の予防や、悪化を防ぐためにも、適度な運動とともに、規則正しい生活、栄養バランスの取れた食事を心がけることが大切です。

医療用弾性ストッキングの着用

予防や、発症後に悪化を防ぐ目的で弾性ストッキングが使われることがあります。 弾性ストッキングとは足全体を強く圧迫して血液の逆流・滞留を防ぐ医療用ストッキングです。足首周辺でもっとも圧力が高く、上部に行くと段階的に圧力が下がるように設計されています。足全体が圧迫されることで静脈が縮まって逆流などを起こしにくくなり、血液の循環が確保されます。パンストタイプ、ストッキングタイプ、ハイソックスタイプがありますが、足のサイズに合ったものを選択する必要があります。

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