リンパ浮腫の原因と症状と診断

こんな事でお困りではありませんか?

  • 主治医の先生は大丈夫と言うが、自分では違和感がある
  • 抗癌剤治療中で、全身に浮腫が出てきたり、皮膚が硬くなったりしているが、特にケアを受けていない
  • 手術した病院のリンパ浮腫外来までの日にちが空いている。症状があるがほっておいても大丈夫?
  • 手術はもう何十年も前で診療情報提供書ももらえないが、浮腫んできてどうしたら良いかわからない
  • 自分で弾性着衣を買っているが、ケアの方法を再確認したい

こんな悩みを抱えている患者様

当院は、医師の診察の元ケアを行なっております。
『リンパ浮腫外来に行きたいので、紹介状を書いて欲しい』『リンパ浮腫外来をしている所を紹介してほしい』と主治医の先生に言い出しにくくても大丈夫です。当院から主治医の先生にケア開始の状態報告などその都度ご連絡をさせて頂き、連携を取って参ります。心配なさらずにご連絡下さい。
抗癌剤による皮膚の硬さには早期のケアが重要だと言われています。自覚された時点でのケア介入が大事ですので、そのような症状がある方はご相談ください。
ご自身で何十年とケアをされていたが、ケア方法があっているのか確認をしたい方も大歓迎です。
弾性着衣の指示書も記載させていただいております。何十年も前の手術でも、今になって浮腫んできてどこに行ったらいいのか迷われている方、浮腫は早期にケアを開始することが悪化防止に繋がります。自覚・違和感がある方はご自身で迷わず、まずはご連絡・ご相談ください。

リンパとは

 

血液は心臓から動脈で運ばれ、毛細血管から漏れ出して細胞に酸素や栄養素を届けています。漏れ出た血液は老廃物や二酸化炭素を取り込んだ後に静脈の毛細血管によって再吸収されていますが、静脈が運ぶ血液の量は動脈から運ばれた血液の約90%です。そして、残りの約10%の運搬を担っているのがリンパ管です。全身に張り巡らされたリンパ管は細胞・組織の間の体液を取り込んで、リンパ液としてそれを運んでいます。リンパ管は動脈や静脈とは異なる流れ方をしており、とても細かく張り巡らされたリンパ毛細管が組織間液を吸収し、太いリンパ管に合流し、最後は首の部分で静脈に合流します。ほとんどの場合、首の左側の静脈には下半身と左上半身からのリンパ管がつながり、右の静脈には右上半身のリンパ管がつながっています。

リンパ管について

リンパ管は、主に皮下脂肪の中にある細い表在リンパ管と、頸部・腋窩部(わきの下)・鼠径部(足の付け根)にあるリンパ節、腹腔や胸腔から首まで達する深部リンパ管があります。
表在リンパ管は全身の皮下組織にきめ細かく張り巡らされていますが、その流れには体液区分線という境界線があり、それに従ってどのリンパ節に流れ込むかがが決まっています。体液区分線は、体の中央、鎖骨、へその上下などにあります。
重力に逆らってリンパ液を首まで運ぶため、リンパ管には自動運動能や逆流防止弁があり、筋肉ポンプの働きも利用しています。
自動運搬能では、一定のリズムで運動することでリンパ液を運んでいます。これは体温や交換神経・神経伝達物質の影響を受けます。
逆流防止弁は細い表在リンパ管ではなく、太い深部リンパ管に存在し、重力による逆流を防いでいます。そしてこの弁を制御しているのが筋肉ポンプです。筋肉がリンパ管を圧迫してリンパ液が押し出され、それによって弁が開いてリンパ液が先に進みます。

リンパ浮腫が起こる原因

浮腫は細胞・組織の間の体液が多くなってしまうことで起こり、代表的な症状に「むくみ」があります。動脈による漏れ出しが、静脈の再吸収とリンパ管の吸収よりも多くなってしまうと浮腫が起こります。
代表的なリンパ浮腫には、手術などでリンパ管の働きが損なわれて起こる「続発性リンパ浮腫」と、生まれつきむくみがある、生まれつき原因が明らかでなく、主にリンパ管やリンパ節の先天的発育不全による起こる「原発性リンパ浮腫」があります。

続発性リンパ浮腫の症例

リンパ浮腫の症状

リンパ浮腫は手や足にむくみの症状が現れるケースが多いのですが、顔面や胸腹部をはじめ、全身のどの部位にも発症する可能性があります。
ゆっくり進行して、他の症状がないことが多いのですが、抗がん剤の副作用として出た場合には皮膚の赤みや熱感、皮膚が硬くなるといった強皮症様症状をともない、急激に浮腫が起こる場合もあります。
リンパには体液区分線が存在するため手術を受けた部位によって発症する場所が変わり、乳がんの手術後は手術側の腕、骨盤内の手術後ではどちらかの足、または両足に発症します。
放置することで進行することが多いとは言えますが個人差が大きく、発症後数週間で重い浮腫に進行するケースから、何年も軽いむくみしか起こらないケースなどさまざまです。どういった症状であっても、浮腫は治療により軽減できます。浮腫の進行には予測がつかないため、症状があったら早めにご相談ください。

リンパ浮腫の診断

問診とむくんでいる部分の丁寧な診察、そして検査を行って診断します。
血液検査とエコーによる超音波検査をまず行います。超音波検査は特に有効で、むくみの状態や静脈系の病気がないかを確認できます。
当院では確定診断に必要な検査は行っておりません。超音波による検査で状態確認を行っております。

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